在りたい自分と出会う
幕があがる
技術の進歩により、世の中の変化は激しくなり
昨日まで正しかったものが、今日も正しいとは限らない社会。
外的要因やマジョリティの意見を意識するより
一人ひとりが自分らしさを見つめ直し独自の価値観に
従ってどのように生きるかが大切になっています。
スタッフロールは、常識や慣習に違和感を持つ
人々にサードアンサーという別の選択肢の存在を伝えることで
一人ひとりが自分の在り方と出会い、自らの人生の幕をあけ
自分の人生の主役になれる社会の実現を目指していきます。
一人ひとりの在り方を、
一緒にみつける
一人ひとりが自分の在り方をみつけ、
自分の人生の主役になっている社会
人・組織・社会に対し、同志との共創による新しい価値観を届ける
01
世の中が正しいというモノ・コトが、本当に正しいとは限らない時代になっています。正解なんてありません。自分の思い込みや、他人の意見だけではなく、第三の答えを探しましょう。
02
人間ひとりではできることに限りがあります。大切なのは、自立と自律するための根を張ること。自分自身のことを客観的に理解し、足りないものが分かれば、あとは補えばいいだけです。
03
病院やクリニック、ソーシャルワーカーなど、共感してくれる仲間たちと強いネットワークをつくります。社会の画一的なルールに、疑問や違和感を持つ人々に触れることができるようセーフティネットの網の目を細かく、多層化することで、世の中の盲点をなくしていきます。
04
私たちは、自分たちの仕事が現代社会から、大きな期待をされていることを決して忘れません。社会の期待に応えるため、常に前を向き、サービスだけでなく、人や組織も成長を続けていきます。
ビジネスを通じてさまざまな社会的課題の解決に挑むスタッフロールのメンバー。人材ビジネス業界出身の高瀬と、アメリカで心理学を学びメンタルヘルスカウンセラーの実務経験を積んだ髙田、社会福祉・精神保健分野で長年のキャリアを持つ小幡の3名が日々の活動にかける想いと、これからのスタッフロールについて語ります。
2級キャリア・コンサルティング技能士/産業カウンセラー
エンジニアとして働く傍ら通信制大学にて心理学を学び、人材ビジネス業界へ転身して経験を積む。現在はスタッフロールにて取締役兼生活支援員として、組織の枠を超えたチャレンジを目指す。
米国認定メンタルヘルスカウンセラー/臨床トラウマプロフェッショナル/THP心理相談員
アメリカで心理学とメンタルヘルスカウンセリングを学び、カウンセラーとして働く。帰国後はスタッフロールに参加し、メンタルヘルス不調による休職者や離職者等への社会復帰支援を開始。
社会福祉士/精神保健福祉士
福祉業界で働いた後、青年海外協力隊のソーシャルワーカーとしてスリランカへ。任期終了後はスリランカの一般企業勤務を経て帰国。
高瀬:スタッフロールでは「一人ひとりが自分の在り方をみつけ、自分の人生の主役になっている社会」を目指すべきビジョンとして掲げています。そのビジョンに向かって、地域や人、組織など幅広いネットワークで、「自分の在り方」をみつけるための気づきを促すビジネスに取り組んでいます。
高瀬:日本の教育では小さい頃から、「どうなりたいのか」を問われて、そこに向けて頑張らせるという印象がありますよね。そうすると、「どうなりたいか」を追い続けてしまって、「どう在りたいか」という本来の自分が置き去りになってしまいます。一度立ち止まって、本来の自分はどういう人なのか、どう在ることが自分にとって自然体なのかを考えてみることも大切です。
小幡:「どう在りたいか」って難しいかもしれませんが、今の自分を無しにして何かを追い求めたり、周りの期待に応えようとするのではなく、今の自分を認めてあげることです。ありのままの自分を知ることで、ブレない自分の軸みたいなものができあがっていくんだと思います。
高瀬:自分の軸をみつけることは、自分の限界を知ることでもあります。限界を知ることで無理をしないことができるし、人に頼ることもできるんです。自分に足りないものは何かを知って、足りない部分は周りに助けてもらえばいいんですよね。
小幡:私たちが展開している事業の一つに、うつ病等の方の社会復帰支援センター「ビューズ」があります。ここでは、自分を知るためのセルフモニタリングや疾病理解、ダイアログなど、グループワークを中心としたプログラムを設けています。自分を知るといっても、一人で向き合うのではなく、グループワークで利用者同士や私たちメンバーとの会話やつながりの中で、自分への理解を深めてもらえるプログラムになっています。
髙田:小幡さんが言う通り、自分の在り方をみつけるときに大切なのはサードアンサーです。サードアンサーは、自分の思い込みや他人の意見だけでなく、いろんな人と出会って多様な価値観を知り、考えの幅を広げることでみつける自分なりの答えのこと。いろんな人と関わるからこそ得られるものなので、「ビューズ」では利用者同士の仲間づくりを大切にしています。
高瀬:利用者同士はもちろん、私たちメンバーもそれぞれ異なるバックグラウンドを持って集まっていますし、医療機関や企業、栄養士やセラピストといったさまざまな外部のスペシャリストとも協力して、多様なネットワークで新しい価値観や多様性に出合う機会をつくっています。
高瀬:私は20代の頃はエンジニアをしていましたが、 長時間労働の問題や成果主義がもたらす弊害など、働き方に疑問を感じるようになりました。30代ではもっと人に携わる仕事がしたいと思い、通信大学で心理学の勉強をして、人材ビジネスの会社に転職しました。人材採用などに携わる中で、もっと一人ひとりの持ち味を生かせるような柔軟なサービスができないかと考え、自分自身も組織という枠から外れて、いろんなことにチャレンジしたいと思うようになり、スタッフロールに参加しました。ここで働くようになって、髙田さんや小幡さんとの出会いもそうですし、外部のパートナーさんなど、私自身も新しい出会いがたくさんあり、成長を実感しています。これからますます事業を広げて、スタッフロールの仲間も増やしていきたいですね。
高田:高校卒業後にアメリカに渡って、大学と大学院で心理学を学び、メンタルヘルスカウンセラーとして働いていました。心理学をずっと学んできて、私は人の能力は無限にあると信じています。ただ、環境であったり、何かしらの要因で能力を発揮できず、健全な考え方や行動に支障が生じているケースも多くみられます。本来カウンセリングは、気づきを与えてその人の能力を引き出すためのサポートをする役目ですが、それを体系的にやっているのがスタッフロールでした。今までカウンセラーとして単体で行ってきたことを、さまざまなネットワークや交流のなかでできて、気づきを与えるだけではなくアクションを起こす実践の場まであるというのが、スタッフロールのサービスならではだと思います。
小幡:私はこれまで社会福祉に携わってきて、福祉を「人が幸せになるための活動」と捉えています。ですが、私ひとりでは限界があって、医療との連携も必要だし、復職となると産業系の専門家の力も必要です。福祉は縦割り社会なので、利用者さんを自分のところで抱えてしまって、外部とのつながりが持てず、小さな社会の中に留まってしまうという問題が起こりやすいので、多方面の力を借りて、社会復帰をサポートする「ビューズ」の体制に賛同しています。働いていて、正直自分はまだまだだなと思うことも多いのですが、多様性を大切にする「ビューズ」なので、グズグズの私を見て「そういう生き方でもいいんだ」と、反面教師にしてもらえたらいいかなと思っています(笑)。
高瀬:現在は「ビューズ」を立ち上げていますが、私たちのサービスは他にもさまざまな社会的課題の解決に貢献できると考えています。例えば、うつにはなっていないけど働きながら悩みを抱えている方や、うつからの社会復帰後にどうメンタルヘルスを保っていくかということも課題としてみえています。そういった方が利用できる会員制サロンをつくるなど、多様性やサードアンサーを得られる場所の提供をしていきたいと考えています。
髙田:最近では中小企業の経営者の方の悩みがよく聞こえてきます。会社の理念と社員の意識にギャップがあってコミュニケーションが図れないといった問題に対しては、その差を埋めるためのプログラムを経営層と社員の双方に提供することができると思います。さらにいうと、心理面のサポートや教育はとても根本的な部分ですので、高校生とか大学生とか、若年層に向けてのキャリア支援 の必要性も感じています。早い段階で支援することで、社会に出たときのリアリティショックの回避の仕方や対処法を得られるのではないかと思います。
小幡:髙田さんが言うように企業向けの支援は、今後行なっていくことになるかもしれません。そのときに、例えば長時間労働だったり、働き方改革だったり、そういった環境整備の面はその分野の専門家にお任せして、私たちができることは、企業で働く人たちの意識改革だと思うんです。自分の軸を育てて、自分にちゃんとスポットライトを当てることができる人、それと同時に他者を理解する姿勢を持つこと。そのためのきっかけを提供していきたいと思います。
髙田:「自分にスポットライトを当てることができる人」というのは、まさに私たちがビジョンとして掲げていることです。誰もが「自分の人生の主役になっている社会」を実現させるために、私たちもこれからもっと成長していきたいですね。