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2019/03/18

活動報告

共催イベント 若者支援ネットワーク研究会 in 東海(SyNeT)「若者支援フォーラム2019“働く”を考える」開催レポート

若者支援ネットワーク研究会 in 東海(SyNeT)と愛知県内の支援機関による共催イベント「若者支援フォーラム2019“働く”を考える」が、2019年2月23日(土)ウインクあいちにて開催されました。
「診断にとらわれない支援を実現するために知っておきたいこと」をテーマとして、愛知県内の教育・医療・福祉関係者や研究者、保護者など約100名が集いました。

第1部は、肥田幸子 先生(愛知東邦大学 人間健康学部人間健康学科 教授)による基調講演です。
肥田先生は、2013年度~2017年度にかけて「発達障害傾向で就業困難が予測される学生に対する診断によらない支援研究」(科学研究費助成 基盤研究C)を行い、医療診断によらない「見通し力尺度」を開発され、独自の学生支援を実践されています。

<講演内容>

  1. 診断をどう考えるか
    • 診断名だけで分かった気にならない
    • 発達障がい傾向を理解した支援
  2. 支援するものが疲弊しないために
    • 保護者対応の難しさ
    • 保護者との連携
    • 支援者のバーンアウトをなくすために
  3. 診断によらない支援の研究
    • 新1年生全員に実施するメンタルヘルスチェック
    • ASD(自閉スペクトラム障害)傾向学生のための就業力チェックリスト
    • 外部組織との連携

◆肥田先生のご厚意により、当日の講演資料が公開されております。
https://ja-jp.facebook.com/SyNeT2017/
※閲覧のみ/無断掲載・転載をお断りします

時にマイクを使わず、身振り手振りを交え、参加している会場の保護者や支援者を励ましながらの熱いご講演でした。
肥田先生の厳しくも温かい眼差しを感じられました。
第2部は、肥田先生と4名の実践者をお招きしての指定討論会が行われました。

<指定討論会 ゲスト>(左から)

  • コメンテーター:肥田 幸子 先生
  • 石島 洋輔 先生:精神科医/キャリアカウンセラー
    (名古屋大学医学部附属病院 精神科)
  • 小石 亜希子 先生:臨床心理士
    (NPO法人ICDS/なごや若者サポートステーション 他)
  • 三村 紫十美 先生
    (学校法人国際学園 星槎国際高等学校 名古屋ブロック長)
  • 荒川 陽子 氏:キャリアカウンセラー
    (NPO法人リネーブル・若者セーフティネット 代表
    株式会社 LINABLEキャリア 代表取締役)
  • 進行:安井久美子さん
    (株式会社ユナイテッドユニーク/就労移行支援事業所ノックス葵)

肥田先生のご講演を受けて、初めにそれぞれの立場から「医療診断によるメリット・デメリット」が語られました。
その後は、会場から集めた質問シートに応える形で、支援分野を横断した活発なディスカッションが行われました。

スタッフロールでは、今後もさまざまな連携を通じたイベントやコラボレーション事業を行なっていきます。
引き続き「お知らせ」をチェックしてみてください!
(text:エスラウンジ 松永結実)

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